樋口一葉と竜泉寺町
明治の女流文学を代表する作家、樋口一葉(本名・なつ)は、
明治26年7月20日当時、下谷区竜泉寺町368番地
(現在 竜泉3−15−1)に、母たき・妹くにと移り住み、
駄菓子と荒物の店を営むとともに、12月「文学界」に(琴の音)、
翌年12月には(花ごもり)を発表しました。
また不朽の名作(たけくらべ)は、
一葉がこの竜泉寺町に生活したことにより、下町の細やかな人間模様や、
お酉様の賑わいなど、下町の風物詩が美しい文章の中に描かれています。
台東区は、昭和36年5月11日、樋口一葉の文学業績を顕彰し、
永久に保存する為、台東区立一葉記念館を開館しました。
又、平成18年11月1日、一葉記念館は総改築され、
公園と一体化された、新たな形で、
新しい時代を迎えております。